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R.A.F. ビオゴン 分解~ボディ設計

R.A.F.(Royal Air Force / 英国空軍)の航空機に搭載されていた とされるビオゴン
がUKより届き、手持ちの工具でバラせるところはバラした というのを前の記事に書いた。

その後、ゴツいアウターケースからレンズ本体を取り出すべく専用工具を買ったり、
締め付けネジ部にトルエン攻撃をかけたりして色々と自宅で頑張ったが駄目だった。

周辺のボルトを外す時から分かってはいたのだが、ネジというネジに漏れなく接着剤が
入れてあり、元より分解することは考えていない作りなのが伺える。

こうなったら外周部から削り込んで外すしかない と職場の旋盤を借りて成敗してやった。

e0133566_15454541.jpg

昔とった杵柄、固着した 又は折れたネジを外す作業は嫌っ!てほどやってきた。
どんなに固いネジでも、外周の肉を削って剛性を落とされると緩むものだ。

今回もコレこの通り ^^ ↓

e0133566_1543192.jpg

中央左が前玉、右が後ろ玉、その後ろは今回組み込む予定の Sinchro-Compur #0
シャッター。 手前は、完成の暁にボディにエンブレムとして付けようと削り残した
ブロード・アロー入り銘板。 その周りは外したアウターシェルの残滓。

以前の記事ではコパルの0番シャッターに組み込むように書いていたが、外したレンズ
をよくよく採寸してみるとコンパーじゃないと成り立たないと判明。
非常に微妙な内部寸法の違いにより、コパルは諦めざるを得なかった。

コンパーでも組み込みは極めて際どい。
通常、後ろ玉はシャッター後部の雌ネジに締め込むものなのだが、後ろ玉の中玉と干渉
して不可能である。
仕方なく、通常はレンズボードに締め込むための雄ネジを利用してアダプタを設計して
いる。 (下図 中央がシャッター、右側が後ろ玉、金色パーツがアダプタ)

e0133566_15535518.jpg

前玉はもっと厳しい。 もう嫌になるほど何もかもがギリギリである。(上図 左側)
軸方向の寸法を、レンズで0.5mm、シャッターでも0.5mm追い込んでやっと成立。
シャッター本体の前玉取り付けネジを追い込むなんて、ゾッとしないがやるしか無い。

アダプタの断面形状も非常に複雑かつ薄い。
ジュラルミンじゃとてもじゃないが待たず、SCM435鋼をガス軟窒化処理してかわす。

e0133566_1614345.jpg

ソンなコンなでヤットコサ設計完了。 ↑

3D-PDF を作ったので、グリグリ動かして遊んでみて欲しい。
PDF をローカルPCに落とし、画像をクリックして少し待つと3Dモデルが活性化する。
カメラをドラッグすると3Dモデルがクルクル動きます。
フィルムバックの固定レバーは起こしてあり、フィルムバックは装着寸前の斜め位置、
レンズボードも浮いた状態でモデリングしてあります。

今回、現有の Schneider SuperAngulon 47mm f5.6 MC と同 38mm f5.6 XL、
それに ZEISS Biogon 38mm f4.5 の3種類を同じボディに積めるようにした。
SuperAngulon では 6x9、Biogon では 6x7 のフィルムバックを使う。

蛇腹のストロークを相当大きくとったので、最近接は 30cm くらいまで楽に寄れる。
無限遠ストッパーと距離指標も、レンズによって交換して使う。(レンズボード左上)

リンクのバックラッシ(ガタ)をキャンセルするためのトーションスプリングや、結構特殊
な形状のボルト類も収集できた。
CNCマシニングするための3Dデータも加工業者にブン投げた。

全ての加工が上がってくるのを待ち遠しく過ごす早春である。 ^^
---
by stonemute | 2012-02-03 18:46 | ビオゴン 67


そして さらに遥か遠く、まだ見ぬシャングリラへ。


by stonemute

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