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GIMPでCMYK分解するワークフロー

1.UBUNTU上のGIMP 2.9.3 日本語版を用いた場合の工程である。
GIMPでCMYK分解するワークフロー_e0133566_19302380.jpg

2.元画像の色深度は16bit以上が望ましい。 8bitではシャギーが目立つだろう。
 GIMP 2.8系以前のバージョンでは8bit深度しか扱えないため、この処理には不利になる。
 UNIX系以外のOS用GIMP 2.9入手先 : Partha's Place (但し64bitOS用のみ)
GIMPでCMYK分解するワークフロー_e0133566_19303370.jpg

3.[色]→[色要素]→[チャンネル分解]を選択。
GIMPでCMYK分解するワークフロー_e0133566_193042100.jpg

4.[色モデル]をCMYKに、[分解したチャンネルをレイヤーに展開する]チェックボックスON→[OK]。
GIMPでCMYK分解するワークフロー_e0133566_19305278.jpg

5.CMYK分解されレイヤーに展開した別画像が生成される。
 デジタルネガの作成であればここまでで了。
GIMPでCMYK分解するワークフロー_e0133566_19310100.jpg

6.現状ネガ画像なので、ポジに戻すため各レイヤーで[色]→[階調の反転]を実行する。
 その際、Topレイヤーのみが可視なので、順次不可視化しながら進めると分かりやすい。
 デジタルポジの作成であればここまでで了。
GIMPでCMYK分解するワークフロー_e0133566_19311472.jpg

7.以下、元のカラー画像に戻す処理。
 グレースケールなので[画像]→[モード]→[RGB]と選択する。
GIMPでCMYK分解するワークフロー_e0133566_04454.jpg

8.左ペインのパレットをクリックし、CMYK変更タブを選ぶ。
GIMPでCMYK分解するワークフロー_e0133566_19312061.jpg

9.各レイヤーの色に適合したCMYKを100%に、他を0%に設定して[OK]。
GIMPでCMYK分解するワークフロー_e0133566_19312737.jpg

10.[色]→[カラーマッピング]→[グラデーションマップ]を選択し、カラーマッピングする。
  [6.]と同様に全レイヤに実行。
GIMPでCMYK分解するワークフロー_e0133566_19313415.jpg

11.右ペインのレイヤータブで[モード]を各レイヤーとも[乗算]に変更すると、全てのレイヤー
  が重なり元画像と同一な像が得られる。
GIMPでCMYK分解するワークフロー_e0133566_19314649.jpg

# by stonemute | 2016-03-05 19:32 | 古典印画

タイヤはワインと似ている

…と言われても解かる人は居ないだろう。 私の勝手な理解であるのだから。

私はかつてレーシングメカニックと呼ばれる仕事をしていました。
日本のフォーミュラカーのトップカテゴリーがF-2という呼称だった時代、エンジン屋として鈴鹿やら
富士スピードウェイで開催されるレースに帯同して12000rpm回るエンジンの管理をやっていた。
タイヤはワインと似ている_e0133566_23452948.jpg
ここは鈴鹿サーキット。 中央やや右寄り、白キャップでエンジンに屈み込んでいるのが若かりし私。
時代は既にF3000に移ろい、G・リース選手のマールボロ・ローラを担当していた頃。

さて、タイヤの話しに戻しましょう。
上の写真でタイヤは4輪ともモコっとした布に包まれているのが写っていますね。
これはタイヤウォーマーといい、簡単に言うとタイヤ専用電気毛布です。
走行の何十分も前からこいつに大電流を流し、タイヤを素手では持てないくらいの高温にまで温めてからドライバーに乗せるのです。
何故そんな手間の掛かる事をやるのか? それはタイヤには作動温度というのがあり、レーシング
タイヤの場合それが80℃以上にもなるからです。
皆さんが知っておられる街乗りタイヤでも、走行すればゴムは変形し、変形すれば発熱します。
しかしそれを意識する事はまず無いでしょう。
レーシングタイヤは強大なグリップ力(路面を掴む力)を得るために表面を溶かし、その粘着力によって路面にへばり付いて走っています。
ゴムを溶かす為に常温でも消しゴム並みに柔らかいタイヤを履かせ、タイヤウォーマーで温めてからコースインし、ドライバーはそれを冷やさないよう激しく変形させて温度を保つのです。
乗用車の1/3近く軽い車重に大パワー、何倍にもなる接地面積のタイヤですから、作動温度より冷えると氷の上を走るのと同じなんです。 物凄く簡単にスピンします。
しかし上にも限度があり、高温になり過ぎると逆にグリップは落ち、更には表面が泡だったり剥がれたりと様々なトラブルが起きてレースを失ってしまいます。

ここでタイヤ温度がレーシングカーの走行に及ぼす影響力を示すエピソードを一つ。

タイヤはワインと似ている_e0133566_8573856.jpgステファン・ヨハンソン選手。
非常に攻撃的なドライビングスタイルを持ち、後にF-1まで登り詰めフェラーリのNo.2にまでなった天才ドライバー。
私が関わったドライバーの中では才能ピカイチ。
当時ヨコハマタイヤのエースとして国内F-2シリーズに鳴り物入りで参入して衝撃的であった。
当時ヨコハマタイヤからは高橋国光、高橋健二、和田孝夫 各ドライバーが参戦しヨコハマ三羽烏と呼ばれていた。
そこにヨハンソンが加入した年のとあるタイヤテスト日、鈴鹿サーキットは雨に祟られてウェットタイヤのテストにしかならないコンディションだった。
数周の走行を繰り返しピットインしてはタイヤ温度などのデータ収集を行うのだが、三羽烏のタイヤはサッパリ発熱せず傍目にも全くグリップしていない。
しかしヨハンソン車だけはピットインの度にモウモウと湯気を上げて明らかに三羽烏とは違う状況。
当然周回タイムも天と地の差があり全く勝負になっていない。
スピードが足りないとタイヤは変形できず温度は上がらない、上がらないとグリップ皆無でスピードを上げられない、スピードが足りないと… という最低の無限ループだ。
あれはタイヤエンジニアも困ったと思う。
ヨハンソンに合わせると三羽烏は氷の上でタイトロープ。
三羽烏に合わせるとヨハンソンはアッ!という間にタイヤを壊してしまう。
双方が満足するタイヤなど造れる筈も無く、2種類の全然違うタイヤを用意せざるを得ない。

国内トップドライバーでも世界レベルの天才の前ではこの有り様。
タイヤの作動温度とはかくもセンシティブで融通のきかないものなのだ。


さて、ここからが本題。(ヲイヲイw)
当時、某タイヤメーカーのエンジニアから聞いて非常に強く印象に残った話。

当時も今もタイヤのゴムには様々な化学物質を配合し、高性能を実現しようと研究を重ねている。
しかし、根本を成す天然ゴムの優劣の差は如何とも埋め難いのだ と。
その品質の差はゴムの産地、もっと言えばゴム農園のドコソコで決まり、他では代え難いのだ と。
そう言うのだ。

そして世界で一番良い農園はフランスのミシュランタイヤが押さえており、結果としてミシュランと真っ向勝負して勝てるメーカーは世界の何処にも無い のだそうである。
想像だが、植民地時代にブン盗った領地が当たりだっただけ ではないかと思っている。

どうだろう。 この構図はワイン業界の事情と極めて似通っていないだろうか。
生産者の意識が如何に高くても、設備にどう投資しても、畑の優劣を覆すのは容易ではない。
同レベルの生産者同士では畑の差は絶対に埋まらない。

年間何千億円という金が動き、世界中から選りすぐられた天才ドライバー20数人が凌ぎを削り、最先端の工業技術の粋を集めて競われるF-1サーカスにしたところで、4本の黒くて丸いタイヤが無ければ1mmたりとも動けない。
そんなタイヤは上記のような大航海時代的な物語りの中で動いているのだ。

このような訳で、タイヤメーカー同士の真っ向勝負は不毛な結末となる という学習が進んだ結果、ここ20年ばかりの自動車レースでは種目ごとにメーカーが棲み分ける傾向が強くなった。

技術屋としては何となくムズ痒い流れであるが、現実はそんな世界なのだ。

# by stonemute | 2014-05-06 00:25 | モータースポーツ

ようよう 我が物となりしか (自己満足)

ようよう 我が物となりしか (自己満足)_e0133566_1629864.jpg
(画像をクリックすると flickr の等倍画像に飛びます)

RAFビオゴン38mm f=4.5 を手に入れ、6x7蛇腹カメラを設計・自作してから早くも1年が過ぎた。
その間に数十ロールを通してみたが、ようやっと自己満足のできる画が撮れたように思う。

1200dpiでスキャンしてレベル補正しただけだが、この艶やかな陰影が出せれば私は満足だ。
これなら大伸ばしに焼いてもソコソコ見られる画になるのではないかと思う。
この感じをコンスタントに出せたら良いなぁ。

当エントリーをご覧になる方々が如何ように判じられるか分からないが、自分としてはこれにて遂に
納得がいき、このレンズと共に在ろうと定めることが出来た。

とても嬉しい。
# by stonemute | 2013-09-19 20:02 | ビオゴン 67

現像用具売り場に行く前に

コレだけは揃えとけ リスト
現像用具売り場に行く前に_e0133566_942449.jpg

備考:
1.温度計 普通に100℃までの物 2本あると望ましい
2.ホームセンターで200円くらい
3.プラでも金属でも可だが、写真のブツ程度の深さが欲しい
4.フィルムの水滴吸収用 http://amzn.to/t8VrTf
5.2.に同じ
6.2系列以上同時にセットできる物 写真は4系列
7.薬局等で「掃除用」などと売られている物 食用は高くなる
8.10ccを読み分けられる物
9.分解能 0.1g http://bit.ly/vCJ7Yt
# by stonemute | 2013-08-29 09:43 | ネタ

やっとこさの自作3号機完成記事 ^^;

R.A.F.(Royal Air Force / 英国空軍)ビオゴンを搭載した自作カメラ3号機の完成遅延の言い訳
というのを前の記事に書いた。

その後課題だったパーツも届き、2012年9月17日には最初の試写を My flickr にアップしている。
コレ ↓ が3号機で撮った今のところの自薦ベストショットかなぁ。
One
Jungle eating a civilization 1

今回の記事も書かなきゃ圧力を感じてはいたのだが、今日に至るまで放置してしまった。
自分なりに真っ当らしき理由を付けると、「これで完成!」 という意識が薄いせいだと思っている。
まだまだ完成度を上げる余地ありと考えているので、どーも筆が進まないのだ。

まぁそんなこと言ってても記事にならないので只今現在の3号機をば。 ↓
やっとこさの自作3号機完成記事 ^^;_e0133566_1453226.jpg
重量1087g (ストラップ除く,保護フィルター含む) これで無限遠位置。
現有の SA38mmXL と SA47mmMC も搭載可能だが、その際はレンズボードごと交換するのと
同時に印のフォーカシング関連パーツもセット交換する。
巻き上げレバー上面のホースマン印?はRAFラウンデルの自作デカールに貼り替えてある。

そしてコレ ↓ が仕舞いの沈胴状態
やっとこさの自作3号機完成記事 ^^;_e0133566_146696.jpg


真上から見た無限遠がコレ ↓
やっとこさの自作3号機完成記事 ^^;_e0133566_1462882.jpg

正月に西表島の海岸線でガンガン使ったらA7075のアームが錆びた。 ^^;
頼んでたのに加工屋がアルマイトかけてくれないんだもの。 A7075は錆びやすい。

そして最近接 ↓ フィルム面から245mm 
やっとこさの自作3号機完成記事 ^^;_e0133566_1465258.jpg

無限遠で後ろ玉はこんな感じ。
遮光モルトとフィルムバック固定レバー。 上のストラップ金具はフィルムバック固定フックも兼ねる。
蛇腹の裏打ち紙はマジックペンで黒塗りしたのだが、どーもハロっぽいので大手ペイントメーカー
勤務の友人にスペシャル艶消しブレンドな塗料を作ってもらいバッチリ♪
やっとこさの自作3号機完成記事 ^^;_e0133566_1475440.jpg


リンク詳細。 今回一番苦労した上下連動リンクが見えている。
これを後回しにしたばかりに完成が大幅に遅れた。 ^^; 
A7075(超々ジュラルミン)製で、結果的に全制作パーツ中一番高価なブツとなった。
そりゃ素材体積の80%以上を削り捨てて平均肉厚2mmで精度出せ なんて非道いハナシである。
上下の橋渡し部分がゴツく見えるが、ちゃんと裏の肉を盗んで軽量化してある。
苦労の甲斐あって? 現状全く問題無い剛性と円滑動作を両立させることができた。
やっとこさの自作3号機完成記事 ^^;_e0133566_148179.jpg


前玉&シャッター周り。
レンズボード固定板はカミさんが捨てたフライパン用落し蓋からの切り出し。 何とハンマートーン!
ドナーになったコンパー0番シャッターが元々開放f値3.5用だったので、絞り指標と実絞りの関係が
2絞り半ほども違っていた。
所有する SA38XL f5.6 の絞り開口面積と見比べ 「まぁこんなもんだろ」 という指標を貼ってある。
ヤマ勘露出頼りの実写上がりを見ても 「まぁそんなもんだろ」 という感じである。ww
やっとこさの自作3号機完成記事 ^^;_e0133566_1484127.jpg
前玉は結構な出目金だったので保護フィルター必須。
前玉外枠を(またも)旋盤で削り飛ばし 52-67 のステップアップリングを接着併用で圧入してある。

と現状こんな感じです。

課題としては、
 1.イマイチ感のあるフォーカシングレバーを作り直したい
 2.距離指標をもっと見やすく
 3.両面テープで貼っただけ ^^; のブロードアロー銘板のビス止め
 4.SA38,SA47 搭載用パーツ製作
などがある。

まぁポチポチ進めていこうと思います。
# by stonemute | 2013-03-10 15:46 | ビオゴン 67

3号機 完成遅延のワケ

R.A.F.(Royal Air Force / 英国空軍)ビオゴンを搭載した自作カメラ3号機の蛇腹が完成した
というのを前の記事に書いた。

その後の更新が滞り、「どうした?」 といった問いかけも頂くので現状のご報告をば。

只今ここまで。 ↓
3号機 完成遅延のワケ_e0133566_1643368.jpg

一応リンクは組み上がった。
しかし、これは設計当初から懸念していた事であるが、上下のリンクセットの連動が上手くない。
手前のボルトの出入りでフォーカシングするのだが、どうしても奥のリンクが遅れてしまいレンズ
ボードの平行度が出ない。
スプリング(奥のリンクにかかっている)のテンションで誤魔化せるかと思ったが、そうは甘くない
ようだ。

これでもピボット周りの加工精度は極力上げたつもりなのだ。
リンクの軸穴はフライスのエンドミル加工。 軸も市販ボルトの予定を変更して、一本一本軸穴に
合わせた真鍮ピンを制作している。
1/100mm単位の誤差を吸収するため、個々にナンバリングして位置の限定もしたのにこの有様。

各部クリアランスがガチガチのわりに動作自体はスムーズで、これは安心材料。

これで駄目なら仕方ない。 リンクの強制的な上下連動を図ることとする。
3号機 完成遅延のワケ_e0133566_16174773.jpg

図中、赤く示しているのが連動リンク。
SUS材の溶接構造も考えたが、熱歪みのコントロールが面倒そうなのでA7075(超々ジュラ)の
総削りをカマしてやろうと考えている。

設計はとうに終わっているのだが、このGW連休で加工屋さんが閉まっていて進まない。 Orz
そんな状況なのでした。
# by stonemute | 2012-05-06 16:39 | ビオゴン 67

蛇腹の製作 その弐

R.A.F.(Royal Air Force / 英国空軍)ビオゴンを搭載した自作カメラ3号機の蛇腹の型紙を制作
した というのを前の記事に書いた。

「その壱」 があるからには 「その弐」 があって然るべきだから書くが、思ったより簡単に済んだので
内容は無いよう。 ^^;;
蛇腹の製作 その弐_e0133566_1562848.jpg

出来上がりw

・・・ではアレなので、材料や手順を少し。

外から見えている部分は 0.3mm厚という非常に薄いヤンピー(山羊皮)である。
天然皮革でここまで薄いとピンホールは避けられない。
光学系に使うのにそれはマズいので、Web通販で買うときに事情を説明し、「普通はそのような
特別扱いはしない」 と言われながらも良い皮を譲ってもらった。

裏側(内側)にはクラフト紙を貼ってある。
これは、皮が薄すぎて丸で腰が無く、折ろうにもヘニャヘニャで折りようがないのを助けるのと、型紙
として折り目をつけるのと、皮のピンホール対策の役目がある。

前の記事ではケント紙を使ったが、それにヤンピーでは厚みが出すぎる。
コピー紙の倍程度の厚みの紙を別途用意した。

その紙にPDF型紙を印刷し、折り目の山谷を二色のボールペンで強めになぞって筋目を入れる。
外形を切り出したら裏面にスプレー糊(Scotch #77)を塗布し、ヤンピーの裏面に貼る。
乾いたところでボールペンの筋目に添って折っていき、糊代で接続して筒状に整え完成である。
あ! 筒にする前に、極太マジックペンで型紙を真っ黒に塗るのを忘れてはいけない。 ^^

完成品だが、ケント紙単品で折った時より靭やかだが腰もあり、丁度良い塩梅だと思う。

以上、型紙の試作で何個も作ったせいもあるが、予想してたよりは簡単に綺麗な物ができた。
# by stonemute | 2012-03-26 15:54 | ビオゴン 67

蛇腹の製作 その壱

R.A.F.(Royal Air Force / 英国空軍)ビオゴンを搭載した自作カメラ3号機の木製グリップを
制作した というのを前の記事に書いた。

次に蛇腹の製作に入る。

簡単に 「蛇腹を作る」 などと言っているが、これがナカナカ難物である。
寸胴の立方体をなす蛇腹ならまだ出来そうなのだが、今回のようなテーパー(先すぼまり)かつ
底面が長方形で上面は正方形といった蛇腹の型紙など、どーすりゃイイのさ! な世界だ。

ところが、今のネットワーク世界で探せば途轍もなく便利なソリューションが見つかるもの。
静山氏の素晴らしい鉄道模型のサイトの中にカメラ用蛇腹の作図プログラムがあった。

このページで蛇腹のパラメータをサクサク入力し、[作成] ボタン一発で見事な型紙がPDFで
出力される。
蛇腹の製作 その壱_e0133566_162522100.jpg

赤線が山折、黒線が谷折で、ケント紙などにプリントアウトして折ってゆくとパラメータ通りの蛇腹が
出来上がる。

まぁ折るにはソレなりのコツや忍耐がいるのだが、今回のように元ネタ無しの新規で作ろうなんて時
にこのプログラムが無かったら… と思うとゾッとする。

実際、3号機を設計するにあたり 「フォーカシングは蛇腹で」 などと進められたのは、このプログラム
の存在を事前に知っていたからだ。 ありがたい。

そんな訳で無事に蛇腹のスペックを決めて型紙を得ることが出来た。
蛇腹の製作 その壱_e0133566_1636859.jpg

右に3つ並んでいるのは、スペックが決まるまでにトライ&エラーでNGになった試作品。
ボディへの貼り方が普通と少し違うので、図面通りの寸法を入れてもそうそう上手くいかない。
最後は1ミリ単位で微調整し、ボディに貼り込んである試作品を得た。

次はこれをヤンピー(羊革)で作らねばならない。 それもまた大変そうだ。
# by stonemute | 2012-03-23 16:48 | ビオゴン 67

木製グリップの製作

R.A.F.(Royal Air Force / 英国空軍)ビオゴンを搭載した自作カメラ3号機のフィルムバック
脱着レバーを制作した というのを前の記事に書いた。

引き続き、我が自作カメラで最も手作りらしい部分である木製グリップを作った。

グリップ素材であるが、1号機は南洋花梨とも呼ばれるパダックを使った。
3号機用の素材を考える時、当初はサンバースタッグ(鹿角)を考えたのだが、生物資源保護の観点
からインド政府が輸出を制限していて入手困難。
結局ハンズで堅木の端材を漁ってスネークウッドに落ち着いた。

先ず大体の大きさに切り出して両面テープでボディへ貼り付ける。 鋸刃が立たないくらい硬い木だ。
木製グリップの製作_e0133566_17364982.jpg

次に、握りの感触を確かめながらリューターでゴリゴリ削って形を整えていく。
大体の形になったところでボディから剥がし、サンドペーパーで手触り良く仕上げ、最後に
プラスティックの丸棒でバニッシング磨きをかけて完成♪
木製グリップの製作_e0133566_17372391.jpg

再び両面テープで貼り、ついでにRAF ブロードアローの銘板も反対側に貼って記念撮影。
正規にはどちらも裏からビス止めをする。

職場の工作機械が借りられるのが月末なので、次は蛇腹を作ろうかな~?
# by stonemute | 2012-03-21 17:54 | ビオゴン 67

フィルムバック脱着レバーの製作

R.A.F.(Royal Air Force / 英国空軍)の航空機に搭載されていた とされるビオゴンを積むための
ボディ部品が出来てきた というのを前の記事に書いた。

今日は天気も良かったので ^^; 掲題の如く小部品を造って遊んでいた。
写真を見て頂けば終わり というくらい記事の内容は薄い。

先ず、脱着レバーを3Dモデルから2D図面に等倍で起こして印刷する。
その紙を切抜き、素材となる12mm角のアルミ・チャンネル材に貼り付けたのが下図。
フィルムバック脱着レバーの製作_e0133566_17181622.jpg

何だかいきなり手作り感が溢れてまいりましたww

で、集合住宅のベランダでリューターぶん回して削り出していく。
削れたところで買っておいたΦ2mmのアルミリベットでボディへ組み付けた。
フィルムバック脱着レバーの製作_e0133566_17184169.jpg

以上オシマイ ^^;;

壱号機はこの部分をΦ4.5mmのスリーブボルトで設計したので、今一つせせこましかったのだ。
考えてみたら組んで二度とバラさない以上、リベットのカシメで充分じゃないか と思い切った。

ただ、1台に1個しか使わないこのリベット、微妙に特殊で1袋50本でしか買えなかったんだよな~
安いからイイけど、こーゆーのがワンオフの不利なところだ Orz
# by stonemute | 2012-03-20 17:45 | ビオゴン 67

外注加工パーツが届いた!

R.A.F.(Royal Air Force / 英国空軍)の航空機に搭載されていた とされるビオゴンをバラし、
設計をフィックスして加工屋に発注した というのを前の記事に書いた。

それがとうとう、やっと、遂に手元に届いたのである!(ヒャッホィ)
随分かかったが、別に加工屋さんがサボっていた訳ではない。
そこは自動車レース用パーツの加工が本業であって、土曜の予選で壊れたパーツを日曜の決勝
までに間に合わせてくれるようなファクトリーなのだ。
当然、ワタシのような味噌っカスは 「いつでもいいですぅ」 と言って頼むべきものである。

とまぁ前置きが長いんですが、今回のお題は単に完成パーツを見て頂こう の巻です。

先ずボディ本体。 フィルムバックを固定し、蛇腹のリンクをマウントするのが主な役割。
上が表側から、下が裏側から。 下辺には三脚穴、裏には遮光モルトプレンを収める溝が見える。
アルミ合金(A2017-T4)インゴットからの総削り出し。 黒いのは硬質アルマイトのせい。
外注加工パーツが届いた!_e0133566_1854268.jpg

次にレンズマウント。 レンズユニットを固定し、蛇腹のリンクをマウントし、蛇腹が接着される。
左が表で、四角い凹みにレンズボードが収まり、レンズ交換に対応する。
同じくアルミ合金 削り出し+硬質アルマイト。
外注加工パーツが届いた!_e0133566_162387.jpg

次はビオゴン 38mmの前玉をコンパーシャッターにマウントするアダプタ。
平均肉厚が1mmしかとれず、アルミや真鍮では強度不足なのでクロム・モリブデン鋼(SCM435)
に更にガス軟窒化処理を施している。 今回一番設計に苦労した部分。
外注加工パーツが届いた!_e0133566_187240.jpg

最後に後ろ玉をシャッターにマウントするアダプタ。 これは強度的余裕があるのでアルミ合金。
スケール感がメチャクチャでスミマセン ^^;;
外注加工パーツが届いた!_e0133566_1871870.jpg

で、よせばいいのに辛抱たまらず超~暫定仮組みw
ビオゴン38mmはまだ加工用のマスキングを外せないので、SuperAngulon 38mm f5.6 XL
で代用。 下敷になっているのは蛇腹製作用に用意したヤンピー(革)。
外注加工パーツが届いた!_e0133566_1855151.jpg

今後の予定として、蛇腹のリンクや各ピボット、フィルムバック脱着用レバーなどの作り込みがある。
またもや職場の旋盤・フライスを借り、金属加工に約2人日。
その後チマチマ蛇腹を折ってボディへ接着。 最後はピントグラスで距離指標のケガキを入れて了。

今週は手がとれないので、来週以降に本格組立が出来るといいな~~ といったところであります。
# by stonemute | 2012-03-15 19:11 | ビオゴン 67

機械(カメラ)設計手法アレコレ

タイトル通り、何か物を造りたいと考えた時にどうすれば良いか考えてみる。

と言うのも、Twitterで試みに"3D CAD"を検索してみたところ、延々と英語圏のツイートが続き
最初の2バイト文字はアラビア語 Orz 
どこまで行っても日本語は皆無。 こりゃ~マズいよなぁ… と思ったのだ。

そりゃ~機械設計の素養が無い人には厳しいけど、少し設計を知っていれば自分オリジナルの
部品を造るってそんな難しくないよ~~ と言いたい。

普通、造りたい の前に物欲があると思うので先ずは物欲マインドマップ ↓ w
機械(カメラ)設計手法アレコレ_e0133566_13122037.jpg
色々端折ったところはあるが、まぁこんな感じ。
私がここのところカメラの物欲で辿るのは、一番上か二番目 ^^; か一番下のラインだ。

お題の「造る」で見ると現物合わせからマンガ、図面描いて とどれを取っても楽しい。

自分の職歴を振り返ると、バイクのピストンを車のエンジンに組んだり、トヨタのバルブをロータスの
エンジンに突っ込んだり と現物合わせも多かった。

図面描きでは、学生時代はCADのキャすら知らず鉛筆、コンパス、ドラフターの手書きを習った。
職を得て、レーシングカーの車体設計やらエンジン部品の新設計やらもズ~~っと手描き。
一応メーカー系のモータースポーツ会社だったんだが、それでもCAD化というのは敷居が高かった
のである。

2DのCADに触ったのがやっと2000年頃、3Dになったのはカメラ造りからだから2009年だ。

なぜそんなに敷居が高いのか? それは簡単で、昔も今もCADというのは大層高額なモノなのだ。

2D-CADで鉄板といえばAutoCADだろうが、今だに何十万という導入コストがかかる。
3D-CADになると100万~上は天井知らずである。

そんな中で2000年から2D-CADに触れるようになったのは、優れたフリーCADが出てきたお陰
だった。

幾つかあると思うが、私が愛用したのが鍋テックさんの鍋CAD

機械(カメラ)設計手法アレコレ_e0133566_14443748.jpg地味な名前だが使いやすい。

もうコレだけで手描き時代には
帰れなくなるほど作業効率は上がる。

ただ、手描き図面の下手な人は
2D-CADでも下手 という落とし
穴があるのは銘記したい。

このCADでしばらく売り物の自動車部品など造っていたが、趣味でカメラを造りたい と思った時に
俄然3D-CADを触りたくなり、2Dで味をシメたフリー版を探す事にした。

ここでも個人ベースのソフトウェアは幾つかあり早速試してみたのだが、残念ながら今に至るまで
実用になるものに出会えていない。

あとは、プロ用高級CADの試用版やプロモーション用として機能制限がかかったモノが存在する。
各社の戦略的な思惑で、飛び上がるくらい好条件でリリースされたと思って飛びついたらハシゴ
外されたり、イイ線なんだが肝心の機能を削られていたりとナカナカ厳しい。

只今現在で候補になりそうなのを挙げると、
Creo Elements/Direct Modeling Express 4.0
機械(カメラ)設計手法アレコレ_e0133566_15475376.jpgPro-Eで有名なPTC社が提供し、
製品版も存在する。
と、言うかPro-Eが消滅しCreo
というラインに統一されたようだ。

私自身は使い込んでいないが、
充分なモデリングが可能だろう。

ただ、出力できるファイル形式が
STLとVRMLだけでは実用するに
チト苦しい。

Autodesk 123D
機械(カメラ)設計手法アレコレ_e0133566_16133953.jpgAutoCadで有名なAutodesk社
が提供し、製品版は無いという
ユニークなCAD。

その操作系も大変にユニークで、
旧来のお作法に慣れ過ぎていると
面食らうだろう。

サイトの構成からも、文化として
3Dを根付かせようとする意気を
感じられて期待大だ。
出力形式もIGESとSTEPをサポートしており、CNC加工にも充分だろう。
ただ、残念ながら非常に重い。
シングルコアでメモリ2Gbの現有XPノートでは全く歯が立たない重さ。 デュアルコアなら動くのか?

AlibreDesign
機械(カメラ)設計手法アレコレ_e0133566_17431694.jpg現在私が使っているCAD。
操作系が経験のあるSolidWorks
にソックリで個人的に楽なのだ。

かつてXpress版は無償であった
が、今や有償になってしまった。
Xpressでは出力形式も心許ない。

まぁStandard版を買えれば充分
だし、9万円というのも機能を考え
れば破格ではある。

ついでに言うと、体験版を入れて1ヶ月はProfessional版のフル機能が… ゴニョゴニョ ^^;


と、ダラダラと書き連ねてきたが、設計が出来たところで物が出来てこないと何の役にも立たない。
モチロン自分で加工するにしても図面があると役に立つのだが、本来図面というのは他人に設計
意図を伝達するためのモノだ。

私は過去の付き合いから、自動車レース用部品を専門にしている加工屋さんにお願いし、格安で
削ってもらっている。 3DモデルをIGESに出力してメールで投げるだけで完璧な物が出来てくる。

他にも探せばこんな業者さんも見つかる。
ここは、サイトから3Dモデルをアップロードすると半日くらいで見積りが返ってきて、加工上問題が
ある設計箇所には適切な対案まで出してくれる。 コストも決して高くはないと思う。


人様が造った物を買ってきて使うのも楽しいけど、自分で考え自分で造った物には格別の愛着を
持てるし、カメラのような創作機械にはソレが良い影響をもたらすんじゃないか と思うんだよね。
---
# by stonemute | 2012-02-17 11:38 | 機械設計

R.A.F. ビオゴン 分解~ボディ設計

R.A.F.(Royal Air Force / 英国空軍)の航空機に搭載されていた とされるビオゴン
がUKより届き、手持ちの工具でバラせるところはバラした というのを前の記事に書いた。

その後、ゴツいアウターケースからレンズ本体を取り出すべく専用工具を買ったり、
締め付けネジ部にトルエン攻撃をかけたりして色々と自宅で頑張ったが駄目だった。

周辺のボルトを外す時から分かってはいたのだが、ネジというネジに漏れなく接着剤が
入れてあり、元より分解することは考えていない作りなのが伺える。

こうなったら外周部から削り込んで外すしかない と職場の旋盤を借りて成敗してやった。

R.A.F. ビオゴン 分解~ボディ設計_e0133566_15454541.jpg

昔とった杵柄、固着した 又は折れたネジを外す作業は嫌っ!てほどやってきた。
どんなに固いネジでも、外周の肉を削って剛性を落とされると緩むものだ。

今回もコレこの通り ^^ ↓

R.A.F. ビオゴン 分解~ボディ設計_e0133566_1543192.jpg

中央左が前玉、右が後ろ玉、その後ろは今回組み込む予定の Sinchro-Compur #0
シャッター。 手前は、完成の暁にボディにエンブレムとして付けようと削り残した
ブロード・アロー入り銘板。 その周りは外したアウターシェルの残滓。

以前の記事ではコパルの0番シャッターに組み込むように書いていたが、外したレンズ
をよくよく採寸してみるとコンパーじゃないと成り立たないと判明。
非常に微妙な内部寸法の違いにより、コパルは諦めざるを得なかった。

コンパーでも組み込みは極めて際どい。
通常、後ろ玉はシャッター後部の雌ネジに締め込むものなのだが、後ろ玉の中玉と干渉
して不可能である。
仕方なく、通常はレンズボードに締め込むための雄ネジを利用してアダプタを設計して
いる。 (下図 中央がシャッター、右側が後ろ玉、金色パーツがアダプタ)

R.A.F. ビオゴン 分解~ボディ設計_e0133566_15535518.jpg

前玉はもっと厳しい。 もう嫌になるほど何もかもがギリギリである。(上図 左側)
軸方向の寸法を、レンズで0.5mm、シャッターでも0.5mm追い込んでやっと成立。
シャッター本体の前玉取り付けネジを追い込むなんて、ゾッとしないがやるしか無い。

アダプタの断面形状も非常に複雑かつ薄い。
ジュラルミンじゃとてもじゃないが待たず、SCM435鋼をガス軟窒化処理してかわす。

R.A.F. ビオゴン 分解~ボディ設計_e0133566_1614345.jpg

ソンなコンなでヤットコサ設計完了。 ↑

3D-PDF を作ったので、グリグリ動かして遊んでみて欲しい。
PDF をローカルPCに落とし、画像をクリックして少し待つと3Dモデルが活性化する。
カメラをドラッグすると3Dモデルがクルクル動きます。
フィルムバックの固定レバーは起こしてあり、フィルムバックは装着寸前の斜め位置、
レンズボードも浮いた状態でモデリングしてあります。

今回、現有の Schneider SuperAngulon 47mm f5.6 MC と同 38mm f5.6 XL、
それに ZEISS Biogon 38mm f4.5 の3種類を同じボディに積めるようにした。
SuperAngulon では 6x9、Biogon では 6x7 のフィルムバックを使う。

蛇腹のストロークを相当大きくとったので、最近接は 30cm くらいまで楽に寄れる。
無限遠ストッパーと距離指標も、レンズによって交換して使う。(レンズボード左上)

リンクのバックラッシ(ガタ)をキャンセルするためのトーションスプリングや、結構特殊
な形状のボルト類も収集できた。
CNCマシニングするための3Dデータも加工業者にブン投げた。

全ての加工が上がってくるのを待ち遠しく過ごす早春である。 ^^
---
# by stonemute | 2012-02-03 18:46 | ビオゴン 67

R.A.F. Biogon 到着!

R.A.F.(Royal Air Force / 英国空軍)の航空機に搭載されていた とされるビオゴン
がUKより届いた。 このレンズの来歴やら行く末は前の記事に書いた。

二個あるが、一個は知り合いの方が引き取って下さる予定。 ^^
R.A.F. Biogon 到着!_e0133566_16503512.jpg

R.A.F.制式装備の証である Broad Arrow(右下ユニットの上向き矢印)も凛々しい。
まぁ戦闘機に積まれていた って事は兵器であるのだが、こーゆー細部に萌えるのが
男の子の性 とお目こぼし願いたい。

今日のところは、手持ちの工具でバラせるところまでバラしましたよ~ という記事。
R.A.F. Biogon 到着!_e0133566_17181335.jpg

上段左:レンズ後群 右:レンズ前群
下段左:電磁シャッター 右:絞り

六角穴付きボルトを多用しているが、タチの悪いことに全部インチネジである。
航空機用だけあって、全てのネジ山には緩み止め剤が入っていて緩まない緩まない。

ここで疑問が湧く。
UKは随分前からSI単位系の筈で、自動車などのネジ類もミリ系列が浸透している。
レンズメーカーのZEISSだってドイツであるから、これはもう大昔からミリ系列。

何故にR.A.F.制式はインチ系列? UKマブダチのメリケンMILスペックに準拠すると
インチにされちゃうのか? 謎である。

これ以上の分解は、ちゃんとしたレンズ専用工具が無いと無理なようだ。
想像だが、写真のように真ん中で割らなくても、前群・後群はユニットで外から抜き
出せる構造じゃないか と思っている。

もう一段バラせれば、コパル0番に組み込むのは楽勝な気がしてきた。
新宿に出て工具買ってこなくちゃ~~ ^^
---
# by stonemute | 2012-01-20 17:44 | ビオゴン 67

Biogon 6x7 キックオフ!

嗚呼 ビオゴン 38mm f/4.5...
ハッセルブラッド SWC が紡ぎ出す画を見てしまった日から入手を夢見、海外オークション
(eBay)などを徘徊してはその価格に嘆息する日々。 あれは5年も前か。

一念発起して、暗箱付きレンズなるコンセプトだけ拝借した自作機を造り上げてからも
2年半近い。

壱号機(作例等): Schneider Super-Angulon 47mm f5.6 MC を積んだ6X9カメラ
Biogon 6x7 キックオフ!_e0133566_18135474.jpg

弐号機(作例等): MAMIYA SEKOR C 35mm 1:3.5 N を積んだ6x6カメラ
Biogon 6x7 キックオフ!_e0133566_18204917.jpg

そして昨夜遅く、遂に我が垂涎のビオゴンを入手することが叶った! しかも2個!! ^^;

コレ ↓ がそのレンズ。 (eBay のセラーがアップした画像のパクリ)
Biogon 6x7 キックオフ!_e0133566_14271329.jpg

Biogon 6x7 キックオフ!_e0133566_14275356.jpg

ん? カメラのレンズに見えない? それはそーである。
これは RAF(ローヤル・エア・フォース/英空軍)の AGI F135 Stereo mapping
camera というユニットに積まれていたものだ。 (ココとかココとかココ
様々な空軍機に積まれたようだが、Harrier, Jaguar, F4 Phantom, Nimrod などが
主だったところらしい。

イメージサークルは84mmで、6x7 をカバーする。

このレンズは見ての通り、仰々しく突き出したソレノイドによってシャッターを電磁的に
駆動している。
それを、電子回路まで組んでそのまま動かしてしまった凄い先人も居られる。

ただソレノイドは概して重いし、電池が入ったカメラは私の性に合わない。 ^^;;
ここは何としてもコパルの0番シャッター辺りに組み込む事としたい。

壱号機で後ろ玉のデカいこの手の超広角レンズが収まるヘリコイド探しに疲れた。
今回はフォーカシングと沈胴を蛇腹に担わせた機体にしよう。
下図は Super-Angulon 38mm f5.6 XL 用に設計したものだが、ビオゴンでも概ね
同じデザインになるだろう。 いっそ共用できるようにするか? ^^

Biogon 6x7 キックオフ!_e0133566_18491438.jpg

まだUKを発ってもいないレンズだが、到着したらまた拙ブログでご紹介したい。
---
# by stonemute | 2012-01-10 18:50 | ビオゴン 67

本日の工作 ♪

え~~、また工作やって遊んでいました。 ^^

っても、この天気が良いのに篭もっていたワケじゃなく、昼間はシッカリ新兵器 (謎)
を持って 5km も散歩してました。
工作時間の主なところは昨日の会社 ^^; で済ませています。

本日の工作 ♪_e0133566_18564955.jpg


こんなです。

ステップアップ・リングに窓を開け、防塵用に透明プラスティックを貼ってあります。
元々、自作機には M49 -> M67 って無鉄砲なステップアップ・リングをカマせて
ありました。 思いっきりファインダ像を蹴り(邪魔し)ます。

ナゼそんなことワザワザしたのか?
それはコノ窓を開ける為だったんですね。

こーすると、ファインダで見たときに下の写真のように見えます。

本日の工作 ♪_e0133566_18575489.jpg


さて、ここに偏光フィルターを装着するとどーなるか?
そう、偏光の効き具合がファインダから見られるんですね~~ ^^v

一眼レフのような実像式のファインダを持たないレンジファインダなどでは常に問題と
なる、偏光フィルターの使いづらさ。
ソノ対策がこのステップアップ・リング + 工作の目的なのでした。


# by stonemute | 2010-04-10 19:05 | 自作中判1号機

Hoshigarasu-2 への路 壱の巻

自作中判カメラ2号、標準画角用のレンジファインダ機を考える。
今日はそのための実験をした。

GRAFLEX XL なる写真機用レンズを eBay で落札しておいた。
Hoshigarasu-2 への路 壱の巻_e0133566_17424870.jpgRODENSTOCK Y-SAREX 95mm 3.5 といい、Tessar タイプの 3群4枚構成で 6x9 をカバーする(らしい)。
コレを何とか自作ボディに載せ、連動距離計も仕込もうという訳だ。
路は遠い。 ^^;;;


まず知らねばならないのが、このレンズのフランジバックである。
適当な箱 ^^;; をくり抜いて、更に適当なピントグラスをテープ留めして実測治具を作る。

Hoshigarasu-2 への路 壱の巻_e0133566_17301959.jpg見た目はこの際ご勘弁を。 ^^;
最初はもっと長かったのだが、ピントグラスに像を結ぶ様に切り詰めていくとご覧のような長さとなった。Hoshigarasu-2 への路 壱の巻_e0133566_17121063.jpg


で、実際に結んだ像というのかこんな感じ。
Hoshigarasu-2 への路 壱の巻_e0133566_17253120.jpgHoshigarasu-2 への路 壱の巻_e0133566_17272395.jpg


像が逆さまになっているのが分かるだろうか。
測定の結果、箱の底から 89mm で無限遠の像を結び、更に 35mm ほど繰り出してやると 30cm 程度まで寄れるようになりそうだ。

Hoshigarasu-2 への路 壱の巻_e0133566_1745341.jpg


ナカナカ格好良いと思うのはワタシだけであろーか。 ^^;;
# by stonemute | 2010-03-28 17:48 | カメラ

レンズ・フード造った♪

自作 6x9 カメラ、今日、暇に任せて懸案だった自作カメラのレンズ・フードを造りました。

やっつけピント・グラスでケラレを確認ちう
レンズ・フード造った♪_e0133566_21194331.jpg



付箋紙でレンズの余剰面積をマスクして採寸
レンズ・フード造った♪_e0133566_21214435.jpg



ボール紙からジョキジョキとマスクを切り出す
レンズ・フード造った♪_e0133566_1433538.jpg



スプレーで黒塗りし、UVフィルタの内側へ仕込んで完成♪
レンズ・フード造った♪_e0133566_1432341.jpg



いじょ
# by stonemute | 2010-03-21 21:33 | 自作中判1号機

自作 中判カメラへの路 Vol.2

さて、設計編をいこうかと思ったのですが、手順として周辺パーツの選択・収集が
先でした。 「パーツ選びの旅」 をお届けします。 ^^

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

まず筆頭はレンズです。

前の回で 「RUSSARの20mmを持っている」 と書きました。 ソレ、使えないの?
駄目なんですよ~。

レンズには 「イメージ・サークル」 ってスペックがあります。 日本語だと露光可能範囲?
またもやウィキペディア先生に解説をお願いしよう。
つまり、RUSSARは35mm判の面積までしかカバーしないんですね。

で、ブローニーの 6x9 で使える超広角レンズって何があるのか。
コレがどーして、なかなか選択肢が狭いです。
ドーンと新品! とか、高価で貴重な中古カメラから部品取り! とかの手段はコスト面から有り得ません。 そのくらいならハッセルSWC買います。 ^^;

ツラツラ勘案するに、独逸なる名門レンズメーカー Schneider社が 4x5(シノゴ)用に
販売している銘玉 Super-Angulon 5.6/47mm MC が妥当という結論になりました。
現行品は MC ではなく XL です。 勿論、新品を買おうとすると何十万もします。
しかし、歴史の長いレンズなので、中古がソコソコ市場に流れており、贅沢を言わなければワタシでも買えそう ってのが最も大きい選択理由。 ^^;;;
そんな後ろ向きな理由ばかりじゃなく、私らレンズ沼の住民には Super-Angulon つったら無条件に 萌♪ なんですけどね。 ^o^

狙い定めて内外のオークションサイトを徘徊するすること数週間、出ました出ました、外枠に落下痕有りの格安品! 後ろ玉が分解不能ですが、現状 写りには影響無しとの事。

自作 中判カメラへの路 Vol.2_e0133566_11104898.jpg

さて、普通のカメラしか知らない方には 「何だか変!」 な姿をしていますよね?
中間部でリング状に太っている部分がシャッターユニット。 シャッタースピードと絞り値を設定することが出来ます。 打痕がある方が後ろ玉、反対側が前玉で、大まかに3つの部分に分解可能です。
シャッターユニットと後ろ玉の間にレンズボードなる部品(板)をはさみ、シノゴなどの大判カメラに取り付けます。

で、普通シノゴってのはこんな ↓ カメラなんです。
自作 中判カメラへの路 Vol.2_e0133566_11235429.jpg

凄~いクラシカル? いえいえ、立派に現役で新品だって売っています。 欲しいです。 ^^;
写真左で先端に付いているレンズ、こんな用途に各社から出ているんですね。
今回の御題で考えたとき、シャッターと絞りが付いているのはメリットです。
対して、大判カメラのピント調節は蛇腹が受け持っているので、装備されていません。
ピント調節機構は別途探さなければいけませんね。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

そこで次の課題がピント調節機構、一般に 「ヘリコイド」 と呼ばれています。 簡単に言ってしまえば蛇腹と同じ。 レンズをフィルムに対して前後させてピントを合わせる機構で、ヘリコイドは螺旋(ネジ)を使っています。

先達の記事を読むと、ジャンクレンズをバラして取り出したり、マクロ撮影用ヘリコイドを流用したりされてますが、今回御題の超広角レンズとなると、その100度を越える画角ゆえに苦戦が予想されます。

自作 中判カメラへの路 Vol.2_e0133566_1265742.jpgまず後ろ玉がデカくて納まらない。 納まってもヘリコイド自体が長いと光路が蹴られる。 そんな悩みを抱えてWebを徘徊していると、天体望遠鏡メーカーに行き当たりました。
BORGさん、素晴らしい! ^^ こちらのM57ヘリコイドSは内径大きく全長短く、一発解決でした~! \(^o^)/
Super-Angulon は無限遠から最近接まで 6.5mm のストロークを要求しますが、この製品は 10mm と充分。 無限遠に合わせて設置すると 3.5mm 分マクロちっくかも~。 ^^

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

さて、これで前玉からシャッター、絞り、ヘリコイドまでの光路は調いました。
そこからフィルムまでの距離を埋めるのが、今回ワタシが設計する部分。 で後回し。 ^^;

その前の問題として、フィルムの収納・給送をどーするか、です。 フィルムを密閉して露光させ、一枚分 間違いなく送り、最後は巻き取って新品フィルムと交換するって機能。

ここも既製品の流用が定番で、どれを選ぼうか? ってだけです。
色々悩んだ末、総合的に考えてホースマンのフィルムバックに決定。 またまたオークションで格安ゲットです。 ^^
自作 中判カメラへの路 Vol.2_e0133566_12363072.jpg

写真は、銀色に見えてる 「引き蓋」 で光路を塞いだ状態で、青矢印の方向へ引き抜くと撮影状態。 引き蓋を入れると遮光され、撮影途中でもフィルムバックの交換が可能です。
つまり、「この場面は白黒だ!」 と思ったら、カラーを詰めたバックを取り外し、白黒の入ったバックに交換すればいいのです。 何て素敵! ^^
ホースマンのバックはプラスチッキーで、安っぽいっちゃ安っぽいんですが、軽いのが取り柄。 国産の現行品なので信頼性もバッチリです。 ただ、写真で 「邪魔!」 と書いた部分が線状に出っ張っており、今回のような後付けの設計には邪魔で仕方ありません。
まぁそれは何とか逃げる事とし、以上で大まかな部品選定は終了。

次回こそ設計部分ですが、実は部品選定で手間は殆ど終わってるのですよね。 ^^;
# by stonemute | 2009-09-03 22:49 | 自作中判1号機

自作 中判カメラへの路 Vol.1

いきなり ですが....

超広角中判カメラが欲しいっ! と思うワケですよ。

しかし、世の中にはそんなカメラはそうそう転がっていない。
転がってないなら作っちまえ! って乱暴なお題で数回に渡り、完成までをお届けしたい。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

初回は、「超広角」 とは何か。 何故に 「超広角」 なのか。 何故に中判なのか。
何故にサクっと買わないのか... ^^; なんちゅ~トコロをネタに一席いこうかと。 ^^

世間一般に 「広角レンズ」 っちゅ~と、まぁ35mmフィルム(135判)換算で35mm以下くらいでしょうか。 それに 「超」 が付くと21mm辺りから ってのが私の感覚。

その辺の薀蓄はウィキペディア先生にお願いしよう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E8%A7%92

で、私は山に登るワケである。 山では広角レンズなんである。
何故って、雄大なモノを雄大に撮るには画角が広くないとイカ~ン。

と、いうのは下手糞の言い訳なんだが、少なくとも望遠系よりは出番が多いのは確かだろう。

自作 中判カメラへの路 Vol.1_e0133566_15483370.jpg


上の写真は、RUSSAR 20mm というオロシャ製レンズで冬の八ヶ岳を撮ったものだ。
どうですコノ距離感! コノ広さ! ヘボでもソレらしく見せる魔法が、超広角にはモレ無く付いてくるのだ。 ^o^

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

なんだ、20mmレンズを持ってんじゃないか。 と言われそうだが、RUSSAR は35mm判用のレンズなのである。 下図を見て欲しい。

自作 中判カメラへの路 Vol.1_e0133566_16185368.jpg


一目瞭然。
APS-C というのが、まぁ最高級じゃないクラスのデジタル一眼のセンサーサイズ。
高級デジタル一眼レフになってやっと 35mm判相当。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

で、今回欲しい欲しいと騒いでいるのがブローニー判フィルムで 6x9 サイズを切り取るカメラ ってワケです。
フィルムにしろデジタルにしろ、単位面積あたりに詰め込める画素(色の粒)数は変えられない。 だから、同じサイズまで引き伸ばした時に精細なのは受光面積の大きいフィルム、大きいセンサー。 って事。

その意味でデジカメはまだまだフィルムに勝てない。 何故って、高級デジカメに対して 6x9 の受光面積は軽く5倍を超える。

まぁそんな御託を並べてないで、腕を磨いてから出直せ! というのが正しい。 ^^;
だがソコは遊びである。 欲しいモノは欲しいのだ。 ^^;;;

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

シカ~シ、欲しくても無いのが超広角レンズの付いた中判カメラ...
いやいや、全く無いワケじゃなくって、中古で30万とか50万とか出せば買えなくは無い。

こんなの自作 中判カメラへの路 Vol.1_e0133566_1732056.jpg

とか こんなの自作 中判カメラへの路 Vol.1_e0133566_1730975.jpg


買えるか~~! こんなん!! (ノ`□´)ノ⌒┻━┻

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

で、設計してみました!自作 中判カメラへの路 Vol.1_e0133566_17485349.jpg

っちゅ~のが次回の御題ですな。 ^o^
# by stonemute | 2009-08-31 22:30 | 自作中判1号機


そして さらに遥か遠く、まだ見ぬシャングリラへ。


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